気軽に楽しめて実は奥が深い海釣りの魅力～素敵なシーン・ウォッチングFIEL76

身近なレジャーと言えば、アウトドアが人気です。ハイキングやキャンプ、BBQなど、これからの過ごしやすい季節は野外での活動がより楽しくなります。そんな中で気軽に年齢を問わずファミリーでも楽しめて、それでいて奥が深いと言えるのが釣りです。

釣りは、湖や池、川などでの淡水魚釣りと、河口や海などでの海水魚釣りに分かれます。様々なスタイルで岸から、そして船やボートで沖に出て行う釣りがあります。魚の種類によってシーズンを問わず釣りは楽しめます。気候が穏やかなシーズンやお子さんの夏休みの時期だけ出かける人もいますし、夢中になって年中出かけるマニアもいます。また、釣るだけでなく料理して食卓で楽しむ人もいれば、魚との駆け引きを楽しみ、釣った魚を放流（キャッチ＆リリース）する人もいます。

今回の素敵なシーンは、手軽に楽しめる岸から竿を垂れる‟海釣り“の魅力に迫ってみたいと思います。

どうして釣りは人を魅了するのか？ひとつは獲物を獲得するという本能への回帰。釣りに行くだけでワクワクドキドキしますよね。そして自然の中に身を置くことで感じる解放感。また釣る場所よってスタイルが大きく違うという事もベースにあるでしょう。そして今回の海釣りですが、魅力のひとつに釣れる魚の種類の多さがあります。何を狙うかで、行く場所も道具も釣るスタイルのすべてが変わってきます。ですから釣りの中でも、海釣りは非常に大きな魅力をもつレジャーとなっていて、これを一生の趣味とする人は少なくないそうです。

　今回の取材は、魚は朝と夕方、潮の流れや満ち引きで釣れる時間帯があり、日が傾いた午後から夕暮れに海岸線を車で流して取材場所を選びました。海岸の近くをしばらく走ると、岸壁に竿が並んでいました。ほとんどが家族連れで、夏休みの最後（取材時は8月末）を子供たちと楽しむために来られているということでした。狙うは小あじやサバということで、サビキ釣りが主流でしたが、投げ釣りやウキ釣りもいてカワハギやクロダイなども上がっていました。

　いつもの取材とは違い、今回、釣りを指導してもらえる師匠が見つからず、シーン・ウォッチャーズは残念ながら見学に徹していました。ですので、魚が釣れるのを極力無口で見守ります。竿を垂らして魚を待つ、長い集中力が必要とされる空白の時間。やがて竿がしなり魚が水面から姿を現し、格闘の末にやっと魚が釣れた時に一言「釣れた！釣れた！」と声をかける。緊張の一瞬から笑顔がこぼれる瞬間、釣りの醍醐味を見たようで、次回は竿とエサを用意しようと決意したのでした。

親子で釣りに来られている人たちを見ているとあまり会話をしていないのに、ほんわかとしたコミュケーションが感じられ、魚を釣るという事の楽しさはもちろんですが、親子で同じ趣味を共有することでの幸せ感が漂っていました。

静岡の魅力で外すことの出来ない海。今回の素敵なシーンは、海の様に広く深いと例えられる海釣りで感じた‟無口のコミュケーション”でした！