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月・火曜日はユーコ・タケダ
水・木曜日は新井翔
年齢も性別も価値観も違う2人がお届けします!性別も年齢も生活スタイルも価値観も違う2人がタッグを組んで、静岡・日本だけでなく、世界を視野に、気になる時事ネタや話題について、多様な価値観の中で考え、学ぶ番組。あなたの視点は何ですか?
「ラジオで見る静岡」は、 「ダブルアイズ」の1コーナー(毎週月曜14:30〜)
素敵なシーンウオッチャーの佐伯進がお送りします!

           
               
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「Black Summer Rain」Eric Clapton (9/28 オンエア)
僕が高校生の頃、エリック・クラプトンのソロ名義で最初に買ったアルバムは、1974年にリリースされた「461オーシャン・ブールヴァード」でした。それから10年程が過ぎて音楽ライターとして生計を立てるようになって、あらためてこのアルバムの評価を様々な音楽誌で知ることとなった時に、とても気になる形容詞に出会ったのです。翌75年リリースの「安息の地を求めて」76年「ノー・リーズン・トゥ・クライ」と共に「ダウン・トゥ・アースなアルバム」という表現が使われていました。
「ダウン・トゥ・アース」(Down to earth)とは日本語で「地に足がついた」「落ち着いた」といった意味があります。どうしてこの言葉に興味を覚えたかというのは、その頃の僕は、今もそうですがハワイにどっぷりハマっていて、出来ればハワイに住みたいと思うほどのフリーク、いやアディクティヴだったと言っても過言じゃない状態でした。そんなハワイに足しげく通うようになって気になったお店の名前が「ダウン・トゥ・アース」でした。
ダウン・トゥ・アースは、1977年にハワイのマウイ島で誕生した自然食品ストアで、地元産の新鮮な野菜、オーガニック&ナチュラル製品とベジタリアン・ライフスタイルを啓蒙していて、なんと店内では肉や魚が一切販売されていないという徹底したお店でした。
クラプトンが、「461オーシャン・ブールヴァード」でドラッグ依存から立ち直り、その後のアルバムで見せた、いや聴かせた音は実に「ダウン・トゥ・アース」なんだと、ハワイで気づいたことを今でも覚えています。
さて、今回のデザートMですが、1976年にリリースされたエリック・クラプトンの「ノー・リーズン・トゥ・クライ」のラスト・ナンバー「ブラック・サマー・レイン」です。
このアルバムは、ザ・バンドが所有するシャングリ・ラ・スタジオで、ザ・バンドのメンバーはもちろん、ボブ・ディラン、ロン・ウッド、ジェシ・エド・デイヴィス、ビリー・プレストンなど、クラプトンが愛してやまないメジャーなミュージシャンが参加して作られました。内容的には、クラプトンがクリーム解散後、デラニー&ボニーなどとのセッションを経てどんどん「ダウン・トゥ・アース」志向になっていった、ある意味集大成のアルバムで、♬太陽はどこかへいってしまったのか、黒い夏の雨がぼくに降りかかる♪と現実を知ったように歌うこの「ブラック・サマー・レイン」こそが、彼がドラッグ依存から抜け出したことを自覚した、地に足が付いた歌なんだと思います。
建立された太古の時から、天変地異や悪政に苦しめられていた庶民が救いを求めた場所がこの舘山寺であったように、シャングリ・ラ・スタジオに救いを求めたクラプトン。お経を読むように歌う「ブラック・サマー・レイン」は正しく「ダウン・トゥ・アース」です。最高気温に襲われた舘山寺のロケで、蝉しぐれと共に幻聴の様に聴こえてきたお経は、実はクラプトンの歌声だったのかも?!知れません。

 
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素敵なシーンウォッチング FILE26 舘山寺の観音像の微笑

今年の最高気温41.1度を浜松市内で記録した日、僕たちは素敵なシーンの取材で、浜名湖に面した舘山寺にいました。クーラーの効いた車から車外に出ると、アスファルトから立ち昇る熱の反射で生き苦しくなるくらいの体感温度。40度は優に超えているはずで、今までにそう体験したことがない‟やばい暑さ“が感じられました!しかし、時間が限られているこのロケで、暑いからと言って取材放棄はありえません。意を決っして舘山寺の参道階段を登って行ったのです!
舘山寺は平安時代、弘仁元年(810年)、弘法大師が高野山より仏道行脚の際、舘山を訪れて当地において修行し、その際に開創されました。旅する人々の心を清める寺として、山紫水明のこの地を選んだと言われています。本堂は約30段の階段を登った右側先にあり、背景の山を背負う様に建てられています。
鎌倉時代、文治三年と元中元年、2度の兵火によって焼失しましたが再建され、江戸時代に徳川家康公により御朱印判物を賜り東海の名刹として繁栄しました。しかし明治三年新政府の神仏分離令(廃仏棄釈)により廃寺となります。その後20年を経て、明治二十三年、再興が認められ秋葉の火祭りで有名な秋葉山・秋葉寺(しゅうようじ)住職・牧泰禅和尚を招請し、秋葉寺の出張所を持ってくる名目で再興し現在に至ります。
うだるような暑さで、半分以上頭が回らない身体が動かない、そんな試練満載の中での取材は相当きついものでしたが、舘山寺の本堂から裏山の散策コースを昇り、山頂手前にそびえる舘山寺温泉街を見下ろしている観音像に出会った瞬間、暑さが一瞬消えた錯覚を覚えました。釈迦が出家前にした‟厳しい修行を行う前の穏やかな表情“を再現したと言われる高さ16メートルの巨大な観音像。そう簡単には作れない代物であり、信仰という言葉が持つ偉大なパワーが感じられました。
僕たちのロケは取材した後、注目されるスポットになるという不思議な巡り合わせがあります。タウン誌の表紙になった小笠山六枚屏風、キムタク主演のドラマのロケ地にとなった三保の飛行場、そしてこの舘山寺は安部元首相そっくりの舘山寺大観音像があるということで、辞任表明があった8月28日以降、マスメディアに再び取り上げられる人気となっているそうです。
今回の素敵なシーンは、長い歴史の中で幾度もの困難を乗り越えて、今もその雄姿を称える舘山寺の存在であります。人の人生も同じく、幾度の困難を乗り越えてからこそ生きる意味を知るのだと、気温40度超えの中、噴き出る汗を拭いながら僕たちは参道を登るのでした。

素敵なシーンファイル#21

素敵なシーンファイル#21

1.舘山寺観音像2.展望台からの景色 3.本堂の大天狗 4.愛宕神社の石段 5.入口の石鳥居

素敵なシーンファイル#26

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