時速120Kmだけじゃない、魅力あふれる快適なハイウェイ、新東名高速道路~素敵なシーンウォッチング127

さて、リスナーの皆さん、このKmix「Wiz」の‟素敵なシーンウォッチング”のコーナーをどこで聴いていただいているのでしょうか。シーンウォッチャーズが思うに、職場や自宅、レストランや食堂で昼食を食べながら聴いていただいているのか、もしくは車の中でという方が多いのではないでしょうか?

シーンウォッチャーズは、このコーナーの放送時間、月曜午後12時半は取材もしくは移動時間というのがほとんどなので、タイミングが合えば車の中で番組を拝聴させていただいております。ですので、多忙なこともあり昼食はだいたいコンビニの駐車場で、もしくは高速道路のサービスエリアなんてパターンが大半です。そんな中、これまでの約2年半の取材期間で、この道で聴くKmixが一番盛り上がるというルートがあります。それが今回の素敵なシーン、”新東名高速道路”なのです。

新東名高速道路は、神奈川県海老名市から静岡県を経由し愛知県豊田市へ至る高速道路(高速自動車国道)で、略称は新東名高速(しんとうめいこうそく)、新東名(しんとうめい)、第二東名(だいにとうめい)など様々。正式名称でいうと、国土開発幹線自動車道の路線名は第二東海自動車道、高速自動車国道としての路線名は第二東海自動車道横浜名古屋線となっています。因みに、道路上の案内板に書かれている高速道路ナンバリングによる路線番号は、本線が伊勢湾岸自動車道・新名神高速道路とともに「E1A」、清水連絡路が中部横断自動車道とともに「E52」、引佐連絡路(いなされんらくろ)が三遠南信自動車道(さんえんなんしんじどうしゃどう)とともに「E69」と各区間割り振られているのです。

さて他の道路と違って何が魅力的なのかというと最高時速120Kmで走ることが出来ること!しかしそれはスピードを出せるという単純なものではなく、新東名を走行していると車の運転がへたくそな初心者でも緊張せずゆったりとした運転感覚で走ることができ、時速120kmで走行していても危険を感じることがあまりないのです。また周囲からのプレッシャーや圧をそれほど感じずに走行することが出来るというメリットもあります。それは道路の設計が理由なのですが、首都高の車幅は3.25m、東名・名神が3.6m、それに引き換え、新東名は3.75mと、1車線の幅が東名より15cmも広く設計されています。たかが15cmといいますが、実際に走行すると大きな違いを感じます。またカーブと勾配が少ないことや、車線幅はもちろん、路肩幅などの違いなど高速道路の設計が東名とはかなり異なり、それ故に走りやすく安全設計であるため、新東名の御殿場JCT~浜松いなさJCTは制限速度が時速120km(大型車は80km)に引き上げられているのです。

そしてもう一つ、新東名を走行していて、快適なのがサービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)の満足度の高さです。最近開通した高速道路では、予算や交通量の関係でSAやPAが少なかったり、あっても十分な施設が整っていないところも多いですが、新東名のSAやPAは綺麗で設備が充実しています。SAでは、ご当地グルメやとれたて野菜、地元の銘菓の販売、コンビニやカフェチェーン店の設置、シャワールームやコインランドリーの設置など、忙しい取材の合間でもこの高速道路のSAは是非寄りたいポイントなのです。ですからシーンウォッチャーズ的には、他の高速道路、特に東名高速よりも充実度は高いと思います。

さて、とても便利な恩恵に預かる高速道路ですが、世界で最初に高速道路を作った国は?と問われて、どの国が思い浮かびますか。ドイツかアメリカをイメージされる人が多いと思いますが、正解はイタリアです。1925年、首相から統領になったムッソリーニが、ミラノとその北方のリゾート地である湖水地方(コモ周辺)を結ぶ有料高速道路を開通させたのが、世界で最初の高速道路でした。その後ムッソリーニは、1935年までに、‟太陽道路”と呼ばれる500キロの高速道路を開通させました。

では日本で最初の高速道路はというと、子供の頃教科書で、‟日本初の高速道路は名神高速道路”と習ったかと思いますが、都内の小規模なものに範囲を広げると、それより前に開通していた路線があります。厳密に見ていくと、日本最初の高速道路は、現在の首都高速道路の一部‟土橋(どばし)―城辺橋(しろべばし:現在の西銀座JCT付近)”間約1キロ。開通は1959年6月で、名神の一部開通に先立つこと4年でした。

そして3年前の2019年5月26日に東名高速道路(E1東名)は全線開通50周年を迎えました。これによって小牧ICで、4年前に完成していた名神自動車道と接続し、関東・中京・関西を結ぶ日本の大動脈となりました。

日本に高速道路が出来て63年。新東名は最高速度120Kmで走れるようになりましたが、今も昔も変わらない1番大切なことは、事故を起こさない安全運転だということです。 今回の素敵なシーンは、快適にそして安全に車を走らせながら、様々なサービスが待ち受けている‟新東名高速道路”です。

時速120Kmで走れる心地よさは、車好きには格別です!
道幅が東名より広いので、運転感覚がゆったりになります
首都高速や一般道で感じるトラックの圧もへっちゃら!
余裕を感じるのはトンネルでも同じです
一時間走るとやはり休憩が必要です!
NEOPASA駿河湾沼津サービスエリア( 上り )の東京方面で休憩します
昼間は駿河湾を、夜間は沼津市街や周辺の夜景を一望できるロケーション
景色もよくてお土産やグルメも充実している、テーマパークの様なSAです
いつもお祭り気分が味わえます
地元沼津の干物や果物もあるので、お土産ゲットに便利です
見晴らし良い建物の最上階にある鐘は、鳴らすことが出来ます!
この日、シーンウォッチャーズが食した絶品・唐揚げカレー!