ファミリーに最適な川遊びスポット、藤枝・寺島河川敷公園~素敵なシーンウォッチング122

暑い日が続くと涼しいところに避難したいなーという事で、どこに行くのがベストなのか?クーラーの効いた静かな図書館という選択も悪くはないですが、シーンウォチャーズとしては夏から逃げるのではなく、夏を攻めるということで、藤枝市の寺島河川敷公園に行ってきました。

寺島河川敷公園は、藤枝バイパスの谷稲葉IC(やいなばインターチェンジ)から山間部方面へ車で10分。藤枝市瀬戸ノ谷の高根山付近に源を発し、藤枝市のほぼ真ん中を流れ、焼津、そして駿河湾へ注ぐ‟瀬戸川”の河川敷にある公園で、原っぱの広がる多目的スペースと遊具などがあってほのぼの感が漂っています。山からの湧水が流れる上流には、東海の名瀑(めいばく)の1つとされている宇嶺の滝(うとうげのたき)という滝があります。

この公園の魅力は、瀬戸川の河川敷に降りて川遊びが出来る事。取材した日は流れも緩く、河川敷周辺は浅瀬な場所も多くて、ファミリーでの川遊びにちょうど良い理想的なスチュエーションでした。しかし、通常時期は水深1.5mになる箇所もあり、とくにブロック付近は想像以上に水流が強くて、小さい子供だと足が取られる流れが急なところもあるので注意が必要です!公園には駐車場、トイレ、水場があってこれが意外と便利です。

さて、川遊びの魅力ですが、川の良いところと言えば、山間部付近から流れている川は相対的に水が冷たいことが挙げられます。また、人が住んでいない僻地の川は、水も綺麗で炊事に使えたりもします。海と違って真水なので、泳いだ後シャワーに行かなくても身体がべたべたしない手軽な感じも良いですよね。

川は源流・上流・中流・下流に大きく分けられ、流域ごとにそれぞれ魅力があり、適した遊び、また景色が全く違うのも面白いところです。上流では大きな岩がゴロゴロしていたり、一級河川ではだだっ広い緩やかな瀬が続いていたり、岩盤がむき出しになっているところもあります。海や湖に比べて、遊びの種類がバラエティーなのも川の特長だと思います。

まず一番に子供たちが喜ぶのは、川に住む生き物。川にはさまざまな生物が生息していて、この瀬戸川では綺麗な水が育む様々な生き物と出会うことが出来るのです。魚類では、アカザ、オイカワ、タモロコ、シマドジョウなどの淡水魚、アユ、アユカケ、ヨシノボリなどの回遊魚、アマゴ、カワヨシノボリ等の陸封魚(りくふうぎょ)のほか、モクズガニ、テナガエビなどが確認されています。葉梨川(はなしがわ)の支川にはゲンジボタル、カワバタモロコが生息するなど、豊かな自然環境が見られるそうです。ですので、魚取りのタモ網とバケツさえあれば、魚や貝、水生昆虫やイモリなど、いろいろな生き物を捕ることができるのです。

それだけではありません。川では家族で豊富なアクティビティを体験できます。釣りはもちろん、カヤックやカヌー、SUPなどでゆったり川下りを体験したり、流れが急な場所ではラフティングも出来ます。

そして、この寺島河川敷公園の最大の魅力は、瀬戸川の河川敷まで降りるとBBQが出来る事です。当然ですが、公園内ではBBQが禁止です。しかし瀬戸川の河原に出ればBBQはOK。取材日も何組かの家族がそれぞれに火を起こしていました。最近は、BBQやキャンプが人気となり、中にはマナーの悪い人たちがいることから、河川敷のBBQを禁止する自治体などが出てきています。ここ瀬戸川はマナーが守られていて、河川敷にゴミを見かけることはありませんでしたが、マナーがあまりひどくなるとBBQ禁止となってしまいますので、ゴミの持ち帰りはもちろん、環境保全を心がけて落ちているゴミを拾って帰るくらいの精神で遊んでほしいと思いました。

今回の素敵なシーンは、ファミリーで一日ゆったり川遊びが出来る‟寺島河川敷公園”です。

藤枝市‟寺島河川敷公園‟を流れる瀬戸川
ほのぼのとした空気感が心地よい‟寺島河川敷公園‟
暑い日には川遊びが一番!
アクセスが簡単な清流がうれしい!
ここ瀬戸川は水が綺麗で、魚や水生生物が豊富
親子で川遊び!泳いで魚を取ってBBQ!
タモを使って、テナガエビに狙いを付けます
ヨシノボリをゲット!
一日中遊んでいたい!?川遊び!
新東名高速道路が見える瀬戸川の寺島河川敷公園