共同リビングがうれしい!牧之原市鹿島にあるヤドカリという名のサーファーズ・コミューン・ホステル‟パグラス”~素敵なシーンウォッチング123
初めて聞く単語、パグラス。‟Pagurus(パグラス)”とは英語でヤドカリという意味です。
このヤドカリとネーミングされた‟Pagurus Nature&Camp鹿島(パグラス・ネイチャー&キャンプ)は、‟ヨコ乗り、繋がり、拡がり”を理念に掲げ共用リビングを有した“シェアするNature Lovers(自然が好きな人)の宿”なのです。
ホテルや旅館とは違って、海に遊びに来た人やふらっと旅に出た人など、初対面の宿泊者同士が共同リビングで同じ空気を吸って友達になる。パグラスのスタッフ、地域の人々なども参加し、ローカルの様々な情報が交換されることで、通常のホテルや旅館では体験できない新たなシーンが生まれるのです。
サーフポイントとして人気がある牧之原市の鹿島ビーチ。御前崎方面から国道150号線を東に走り、鹿島ビーチ方面へと曲がるとその通り沿いに大型倉庫の様な建物がパングラスです。茶工場だった建物を利用したゲストハウスは、建物フロントに駐車場があり、エントランスにはくつろぎスペースが用意されていて、日によく焼けたサーファーたちがソファーやチェアーに座り、波の話に花を咲かせていました。ビーチまで徒歩3分というステュエーションも気分を盛り上げてくれます。また海から上がってきて外に砂が流せるシャワー設備があり、サーフボード・ラック、ウェットスーツ・ラック、更衣室と海に関しての用意は万全となっています。
世界中の波を知るサーファーで、スタッフの名波chage恵之(ななみ チャゲ しげゆき)さんは、「アフターサーフは、基本リビングでくつろいでもらって、眠たくなったら就寝スペースで寝てもらうというのが、ここのスタイルです」と話してくれました。就寝は、コンテナの様な部屋8楝があり、中は2段ベッドのほか、エアコン、電源も完備し机と椅子が用意されています。最小限のスペースですが、波乗りで疲れた身体を復活させるには抜群のユーティリティーだと感じました。
海に遊びに来て心が解放される瞬間、そこでの出会いは人生をも揺るがす運命的なものになる可能性があります。その舞台として、ここ‟パグラス”はその存在意義を発揮するのです。夕日が水平線に落ちて夕闇が漂い出す頃、パグラスの共同リビングでは、海でのセッションに負けないトークセッションや音楽のセッションが起きています。
サーフィンは、他のスポーツと大きく違い、勝った負けたと何かと戦うのではなく、地球と同調する感性を重んじる精神的なスポーツです。だからこそ、海から上がってからもイメージはとても大切なのです。ですから、分かち合える感性を持った人たちが、言葉でなく感じ合える空間が必要なのです。
パグラスの基本ポリシーは「素泊まり1名1泊4,000円~滞在でき、気軽に普段のコミュニティとは異なる関わり合いや、観光本にはないローカルな情報を求め、職業・年齢・国籍を問わず、多彩なバックグラウンドの人々が世界中から集う場所を目指しています」とHPに書かれています。
今年は、例年より長くそして暑い夏です。暑さに負けて室内で過ごすのか、それともこの暑さを逆手にとって、よりアクティブな生き方にチャレンジするのかは、あなた次第です。もし、誰かに少し背中を押してほしいのなら、‟パグラス”を訪れてみることをお勧めします。
今回の素敵なシーンは、鹿島ビーチに忽然として出現した‟海を愛する人たちの桃源郷、パグラス”です!