「ああ~いい湯だなぁ~」と思わず唸ってしまう接岨峡温泉会館・接岨の湯~素敵なシーンウォッチング103

春がやって来ました。厳しい寒さからやっと解放されて、身も心も緩んでいます。しかしながら、素敵なシーンウォッチングの取材は、自然との対峙で肉体的にはもちろん、時には心折れそうなハードなスケジュールで取材を行なうこともあります。そんな時の唯一の楽しみは、道すがらのささやかな食事、そしてひと時の癒しを乞う日帰り温泉を探すことなのです。

さて、そんなさすらいのシーンウォッチャーズが今回紹介するのは、約2年ぶり(2020年FILE04〜大井川鐵道井川線・後編 ひらんだ〜接岨峡温泉)に訪れた秘境の村の温泉施設です。シーンウォッチャーズの本拠地・相良を出発し大井川を遡ること約2時間。大井川上流部に位置し、2005年に榛原郡本川根町と中川根町が合併して成立した川根本町。周囲東西約23km、南北約40kmで面積497平方キロメートルと県全体の6.4%を占めており、町域の90%以上が森林という山あいの町にある温泉で、大井川鐵道南アルプスあぷとライン接岨峡温泉駅から徒歩7分、奥大井の絶景スポット‟奥大井湖上駅”から車で10分、寸又峡温泉とならぶ大井川の名湯・接岨峡温泉の“接岨峡温泉会館・接岨の湯”です。

静岡県の山深くに位置する奥大井。深い渓谷に湧き出る接岨の湯は、全国的にも数少ない透明な硫黄分の無い重炭酸ナトリウム泉で、入った瞬間「ああ~いい湯だなぁ~」と誰もが口からもらすほど、温泉のあるべき姿が感じられる素晴らしい湯なのです。とろりとした泉質で、血行を促進し老廃物を取り除いてくれることから、通称「若返りの湯」と呼ばれているそうです。身体にじわりと優しく張り付いてくる効能豊かな温泉なのに無色透明無臭。しかし効能は、胃腸疾患、神経痛、リウマチ、皮膚病、痛風など、歳を重ねハードなロケで無理をしてきた身体をいたわる為でもよし、何処も悪くなくても湯治したくなる魅力に溢れていて、お肌がツルツルになる湯なのです。

今回の取材はなぜ故に今頃なのか?温泉だったら真冬がお勧めなのじゃないかという声が聞こえてきますが、実は接岨峡温泉会館、昨年の10月にリニューアルオープンしてより使い勝手良くなったからなのです!食堂の拡張とメニューの充実、そして一番はこれまで営業日が不定期な時期があったりと遠くからはるばる足を運んでも休みの日があったりしたのですが、休館日が木曜日(祝日の場合は翌日)となり、営業時間も午前10時から午後8時になりました。

新しく館長に就任した水野雄太さんに話を伺うと「とにかく湯が最高なのです!ですから日々来られる地元の方はもちろん、遠路はるばる来ていただける温泉マニアの方にも喜んで頂ける自慢の湯をもっとアピールしたいのです!」とリニューアルオープンした会館は、地元の憩いの場所としても人気が再燃していました。

寒い時期の温泉は有難い!存在です。しかし春の温泉も捨てがたいのどかな解放感を与えてくれます。そして夏はというと、風呂上がりのビール!生きていることを教えてくれる最高の瞬間があります。そして秋は、じっくりと味わうように湯を楽しめる季節となります。

 今回の素敵なシーンは、1年中、私たちに安らぎと癒しを与えてくれる秘境の温泉、接岨峡温泉会館・接岨の湯です。

https://www.sessokyoonsen.com

しっとりした優しい湯が最高!
知る人ぞ知ると言われる名湯ここにあり!
シンプルだけど整えられた清潔感があります
無駄なく必要最低限の設備の脱衣所
入ってみないと分からない湯のすばらしさ!  
毎日入ると歳を取らないかも…
リニューアルオープンして明るく広くなり、メニューも豊富な食堂&くつろぎスペース
風呂上りには是非お勧めの抹茶ソフトクリーム
接阻峡温泉会館の全景、2階には休憩室も完備
若き館長・水野雄太さんは、接阻峡温泉に惚れ込んで、なんとこの地に移住してきたそうです!