眺めの良い景色と爽快なドライブが堪能できる箱根スカイライン~素敵なシーンウォッチング125

日々、静岡の素敵なシーンを車で探索しているシーンウォッチャーズの取材時の楽しみは、一番があまり知られていない、また目がつけられていない素敵なシーンを掘り当てることですが、それ以外にもお腹を満たしてくれるご当地飯であり、取材先の方々との触れ合いだったりします。ですが、実はもうひとつ、実際に取材をしているからこそ感じる楽しみがあります。

それは、取材車が目的地にスムースに到着する事で、その道すがらがナイスな景観だと気分が盛り上がるということなのです。どういうことかと説明しますと、取材は余裕をもって目的地に到着するようにスケジューリングしますが、電車ではなく車ですから道の渋滞にもはまりますし、ナビゲーションがイマイチで道に迷う事もあります。また、交通量が多いところや工場地帯は空気も良くありません。イライラしながら目的地に到着するのと、風光明媚な景色を見ながらドライブを楽しんで取材先に到着するのでは雲泥の差があるのです。要するに、取材する場所もそうですが、その工程の道のりが楽しめるか否かなのです。

今回の素敵なシーンは、美しい景色を堪能しながら快適なドライブが楽しめる‟箱根スカイライン”。御殿場から箱根峠に続く‟箱根スカイライン”は、眺めのいい箱根の丘陵地帯を走るドライブウェイで、富士箱根伊豆国立公園内を駆け抜けるコースなのです。途中、富士山や芦ノ湖などを望むことができ、伊豆へのアクセスにもとても便利。ですから、時間に余裕のある方は、少し遠回りして、この道の景色をドライブしながら楽しむというのがお勧めです。

箱根スカイラインは、静岡県御殿場市二子(ふたご)から静岡県裾野市深良(ふから)に至る延長5㎞の有料道路で1972年(昭和47年)8月10日に開通しました。この箱根スカイラインは、箱根山外輪山の尾根に沿って通る観光有料道路で、始点は静岡県御殿場市の長尾峠(ながおとうげ)IC、終点は同県裾野市の湖尻峠(こじりとうげ)IC。長尾峠ICから南側は芦ノ湖スカイラインに接続しています。全線対面通行2車線で、125cc以下の自動二輪車と軽車両の通行は禁止となっています。通行料金は、普通車・軽自動車が360円。二輪車は260円。注意点がひとつ!快適なドライブコースなのですが残念ながらETCは使用出来ません。通行料金の支払いは現金または回数券のみで、加えて回数券の購入も現金のみとなっています。

取材時は雲が多めの曇天でしたが、混雑した都会の道や都市をつなぐ大動脈となる高速道路とは違って対向車にほとんど出会うことなく、自分のペースでドライブ出来ることが新鮮で、景色を堪能しながら車との対話が楽しめました。

最近はコロナ禍で、感染対策ということもあり、車での移動がとても増えて幹線道路はどこも混雑しています。このお盆休みは、3年ぶりの規制なしの夏休みで高速道路は大渋滞でした。同じ時期に休みを取る人が一気に帰省や行楽に出かけるGWやお盆休み、そしてお正月。行楽に出かけると最短距離で目的地に向かうというのが当たり前ですが、もし目的地を決めない行き当たりばったりの気ままな旅ができるなら、是非、澄んだ高原の空気と箱庭のような景色を手軽に満喫できる‟箱根スカイライン”のドライブをオプションとして加えてください。気の置けない友達や時間を制限なく使える仲間と連れだってのドライブは、日常からの完全な開放を味わえる最高のプログラムです。

ルート中間付近にある標高1005メートルの箱根芦ノ湖展望公園をはじめ、天気が良ければ長尾峠側にある駐車場や湖尻峠付近では、素晴らしい眺めの富士山が拝めます。ただ景色が素晴らし過ぎて脇見運転にはくれぐれも注意です。また脇見運転をする対向車、スピード出し過ぎの対向車にも十分注意してください。 今回の素敵なシーンは、日常を忘れさせてくれる全長5㎞の高原の道‟箱根スカイライン”です。

芦ノ湖の雄大さを知ることが出来る箱根芦ノ湖展望公園
箱根スカイラインの出発点の看板
全長5kmの箱根スカイラインはETCがありませんので!
中間付近にある標高1005メートルの箱根芦ノ湖展望公園
車は少なく、バイク乗りがゆっくり走る姿が印象的でした
静岡側から芦ノ湖を望む
箱庭の様な芦ノ湖畔の風景
豊かに水を湛えた風景に癒されます
箱根・大涌谷が見えます
快晴の日はこんな景色が見られます
なかなかリーズナブルな料金?!