DESSERT MUSIC #08

「Turn to Stone」Joe Walsh (5/ 25オンエア)

今回のデザート・ミュージックは、アメリカの天才ギタリスト、ジョー・ウォルシュの「ターン・トゥ・ストーン」です。現在はイーグルスのメンバーとしてのクレジットの方が有名ですが、元はソロ・ミュージシャン、もしくはバンド・リーダー、ソングライター、サウンド・プロデューサーと幅広い才能の持ち主です。そしてギタリストとして2011年「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のギタリスト」で第54位となっています。

「ターン・トゥ・ストーン」は、ジェイムス・ギャングを脱退後、ジョー・ヴァイターレ、ケニー・パサレリと結成したバーンストームというバンドのファースト・アルバム(ジョー・ウォルシュのソロ名義になってはいるのですが)に収録された曲で、ギターワークに冴えたスケールの大きなアメリカン・ハード・ロックに仕上がった名曲です。

ジョー・ウォルシュは、1965年にオハイオ州のケント州立大学に音楽を学ぶために入学しますが、ライブ活動に熱中し1年半で退学。69年にハードロック・バンド、ジェイムス・ギャングのギタリスト兼ヴォーカリストとしてデビューし「ウォーク・アウェイ」などのヒット曲を飛ばし、その後バーンストーム結成。ソロ活動後、1975年、イーグルスに加入します。イーグルスでの活躍でもわかるように、ジョー・ウォルシュはギタリストとしても凄腕ですが、ソングライターとしても素晴らしい才能を持っています。

デザート・ミュージックに選んだ理由は、大崩れの荒々しい崩壊した岩や石を見ていて、この”石に戻る“というキーワードが浮かび、オーバードライブしたギターサウンドが結びついて「ターン・トゥ・ストーン」となりました。