寒い時こそイルミネーション!心暖めてくれるおとぎの国へ!! 素敵なシーンウォッチング FILE42
真冬の凍りつく様な寒さが一段と高まる1月から2月。寒いからこそ、というこのシーズン故の楽しみがあります。まず食べ物で暖かい鍋やおでん、熱燗やホット・ワインもいいでしょう。また身体を温めてくれる温泉が恋しくなります。そしてスノボやスキー、スケートなどのウィンター・スポーツには最高の季節です。
今回の素敵なシーンは、そんな冬だからこそより美しくなる場所をフォーカスしました。はままつフルーツパーク時之栖(ときのすみか)のイルミネーションです。冬は空気中の水分が少なくなり、不純物の減少などの気候条件により澄んだ空気が生まれます。夏のイルミネーションも悪くはないですが、冬は季節の中でも最も空気が澄んだ季節なのです。故に夜空の星やイルミネーションが綺麗に見えるのです。また、夏は日没が遅く、イルミネーションを楽しむための時間が長くありません。その点、日没が早く夜の時間が長い冬は、イルミネーションの幻想的なキラキラした世界を長く楽しむことができます。
はままつフルーツパーク時之栖のイルミネーションは、約300万球の電飾がパーク内をおとぎの国に変身させます。エントランス前にはトナカイのそりがお出迎え。中に入るとシンデレラや不思議の国のアリスをモチーフにした電飾のオブジェが歓迎してくれます。一番のインパクトはイルミネーションが散りばめられた光のトンネル。幻想的な迷路は異次元の世界に連れ込まれた錯覚が起きそうなくらい眩く輝いています。パーク全体はフルーツをテーマにした飾りつけで、高さ15mのクスノキを使用した巨大なツリーや星座たちをデフォルメした趣向を凝らした光の像が印象的でした。
パーク内をそぞろ歩きしながらイルミネーションの誘いを堪能していると噴水ショーの時間がやってきます。直径20mの池を舞台に噴水が生き物のように光の絵を描く幻想的な世界。ラインナップされた噴水が音楽に合わせてイルミネーションと同期。空高々と打ちあがる水しぶきは花火の様に一瞬で消え去り、また次の水しぶきが覆いかぶさるように美しい放物線を描いて、空中に魔法のキャンバスが出現するのです。
陽が沈み、やがて一日の終わりが始まる頃に、イルミネーションが輝く幻想的な非日常の世界の扉が開きます。そこでは世の中の汚れた世界を忘れさせてくれる魔法がかかっていて、一日の疲れも嫌な出来事やニュースも頭の中から消えていきます。足取りは軽くなり、さっきまで感じていた寒さもいつの間にか感じなくなります。光をまとった植物や星座のオブジェたちがいつの間にか生命を与えられ動き出します。宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」を読んだ時の不思議な浮遊感が、このイルミネーションの光の中にありました。
子供連れの家族やカップル、また高校生のグループやおじいちゃんおばあちゃんも年齢問わず楽しめるアトラクション。冬は夜が来ると特に心細くなりますが、このはままつフルーツパーク時之栖にいると光の暖かさが心に染み込んで来ます。色とりどりのトロピカルな光の輝きに包まれると、少し古くなったセピア色の想い出までもが鮮やかな色に塗り直されました。今回の素敵なシーンは、冬の夜に心暖まるフルーツパーク時之栖です!
はままつ フルーツパーク時之栖(ときのすみか)
〒431-2102 静岡県浜松市北区都田町4263-1
TEL:053-428-5211 FAX:053-428-5200