自然の中で聴く音楽は別格だった!「GO OUT CAMP vol.16」~素敵なシーンウォチングFILE59~
2泊3日のキャンプでウオッシュされた心には、青空とまぶしい太陽が微笑み、胸いっぱいに吸い込んだ空気には‟解放“という包み込む労りが溢れていました。ゆっくりと歩幅を取りながら芝生の生えた広場を踏みしめると、しばし忘れていた台地のリズムが聴こえてきます。押されるように歩いていた日常から解き放たれて感じる季節のリズム。そよぐ風がアクセントとなり、時おり揺らぎが増した様な錯覚に襲われますが、それもやがて自然が奏でるコーラスワークだという事に気が付きます。
ファッション・アウトドア・ライフスタイルを提案する雑誌「GO OUT」が主催する、全国のキャンプ場を舞台にした、都会では味わえない経験ができるヒト、モノ、そして文化と自然との出会いや発見を大切にするアウトドア・キャンプ・フェスティバル。今回2年ぶりに富士の裾野ふもとっぱらの広大なフィールドで4月23日〜25日の3日間に渡って行われた「GO OUT CAMP vol.16」は、アウトドア・アディクティヴが集結するビッグ・スケールのイベントとなりました!
自由度の高いアウトドア・ステージだからこそ味わえる、解放されたどこまでも広がるエンドレスな空気感。驚いたのは、サウナやお風呂までが会場に設置されていて、ひと昔前では考えられない新しいキャンプ・スタイルが提案されていた事。まるで時空を超えた古のレジェンド・フェス、ウッド・ストックの様なフリーダムな空間が再現されていました!
GO OUT CAMPのプロデューサー、竹下充さんがこのイベントについてメッサージされたことは、「キャンプの楽しさは勿論ですが、GO OUT CAMPには音楽が花を添えているという事です」と話された意味が夕方からのライブ・ステージでよく理解できました。
今回のライブ・ステージで初日のトリを務めたのが、昨年デビュー20周年を迎えたシンガーソングライター、矢井田瞳。リラックスしたアットホームな空間にぴったりな自然体の彼女の雰囲気は、宙に舞うように咲くウィンドフラワーの様でとても印象的でした。
音楽が香る野外イベントの季節の口火を切ったGO OUT CAMP。こんな時だからこそ、とても意味あるイベントだと感じました!
矢井田瞳 オフィシャルHP