DESSERT MUSIC #27

「Heart of Gold」Neil Young  (10/ 5 オンエア)

ニール・ヤングの数ある曲の中で、僕が一番好きな曲が「ハート・オブ・ゴールド」です。ヤングの代表曲、1972年リリースのアルバム「ハーヴェスト」に収録されたナンバー。ハーヴェストとは収穫という意味で、そういったことも影響してか、秋になったらJD・サウザーの「ナチュラル・ヒストリー」と共にターンテーブル(LPでも聴くので)に上るアルバムなのです。

ニール・ヤングには強烈な信者が多く、僕が尊敬する音楽業界でひと際輝くサーファーで、個性的な先輩もその一人です。そんな先輩が愛してやまないヤングの魅力は、偏屈でありながら優しく、人を思いやる心を持ちながら、それでいて過激な政治的メッセージも歌える類まれなる才能を持ったところだと教えてもらいました。

「ハート・オブ・ゴールド」は、‟生き甲斐が欲しい、この身を捧げたい、僕は優しい心(ハート・オブ・ゴールド)を探し出そうとする炭鉱夫なんだ”と歌い、優しい心、美しい心を探し求める炭鉱夫の人生を綴っています。

全ての人がそうであるように、人はそれぞれの考え方で生きています。そして価値観を持っています。すべての人が一つになることはありませんが、人の痛みを理解し、優しくあろうとする心と気持ちは、ほとんどの人が持っているものです。しかし、そう願うものの、結局は利己的な考えに陥り、人のことよりも自分のことを優先して考えてしまう。この歌を聴きながらそんな自分が嫌になったりもします。

「世界平和を!」とどの国の指導者も口を揃えてのたまいますが、戦争は絶えません。人命よりも武器にお金を使い、国民よりも自身の政治的存続を優先する政治家たち。

「ハート・オブ・ゴールド」の主人公が、決して恵まれていないであろう炭鉱夫であることが、この歌の重要性を高めていると感じます。楽して地位と名誉を手に入れる方法を考えるのではなく、地道につらい仕事をしながらも、ハート・オブ・ゴールドを探し出そうとする炭鉱夫。

エアーパークに隣接する航空自衛隊浜松基地の真夏の熱風荒む滑走路の脇道で、身体を鍛えるためにジョギングする自衛隊員の姿を見て、‟ハート・オブ・ゴールド“の歌詞が胸に深く刺さりました。

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