素敵なシーンウォッチング FILE16 〜霊峰富士の裾野に広がる壮大な大沢扇状地!〜

人の力では到底抑えきれない広大で迫力ある土砂の堆積跡は、見た瞬間“無力の世界”を痛感させる自然の驚異です。

『VOLCANO白糸オートキャンプ場』を出発し約10分車を走らせると大沢川に到着し、そこから川沿いの道を山に向かって行くとやがて開けた大沢扇状地に出くわします。

富士山の西側山頂の北側付近から標高2200mのあたりまで開いた傷口の様に見える谷が大沢崩れと呼ばれる谷で、最大幅約500m、最大の深さ約150m、延長約2100mに渡って広がりを見せています。この大沢崩れの下方、標高900m付近から600m付近にかけて扇形に広がっているのが大沢扇状地で、長い年月に渡って大沢崩れから流れ出した大量の土砂が創った地形なのです。約500ヘクタールという広大な土地ですが、大雨が降ったり雪崩が起きたりする度に土石流が発生し扇状地に流れ落ちてくるため、長い間、農地などとして利用されることはありませんでした。

またそれだけでなく、地盤をつくる溶岩層に水がしみこんでしまうため農業用水として利用できる表流水が得られず、この土地は開墾できなかったのです。

現在では、大沢扇状地に土石流を食い止めるためのさまざまな砂防施設や砂防樹林帯が整備され、現在も土砂を駿河湾の埋め立てに利用するなどの方法で扇状地の整備をかねて土砂は有効利用されているようです。

富士山には800以上もの放射谷・侵食谷が発達していると言われていますが、その中で大沢崩れが特に崩壊規模が大きいのは、大沢崩れのある西面がもっとも急斜面あるからとされていて、故に遠くからでもその規模が確認出来るのです。今回の素敵なシーンは、霊峰富士の力が宿すこの扇状地を前に、自然の生みだす迫力に魅せられたひと時でした

早朝よりロケの為、大沢扇状地近くのオートキャンプ場に1泊
遠くからでもしぶきを感じられるほどの水量
陸上なのにテトラポッドのようなコンクリートが並ぶ不思議な光景
端から端までで500mの非常に長い防砂用の構造物
裾野に広がる扇状地は広大な平野で富士山がとても良く見えた

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