DESSERT MUSIC #16
「You’re only lonely」JD Souther (7/ 20 オンエア)
彼の声は、1960年代から西海岸の風のように颯爽としてカッコが良かった!JD・サウザーは、イーグルスやリンダ・ロンシュタットに楽曲提供してきたウエストコーストの立役者で、様々なミュージシャンとコラボし培われた優しく繊細な歌声は、いつ聴いても大きな包容力を持っています。
アルバムに収録されている楽曲は、大ヒット曲の「You’re only lonely」を筆頭に知られた名曲たちで、ギターやアコースティック・ピアノとのシンプルなコラボで成立したセルフ・カバー集なのです。
このアルバムを聴いていると、音楽の力に改めて感動させられます。それは、シンガーソングライターとしての軌跡がしっかりと刻まれていて、自身の音楽をたゆまなく追求してきた積み重ねが歌に表れていることを知るからです。そんじょそこらの若造には逆立ちしても作りえない懐深いヴォーカル。心が砕けそうなときに肩をそっと抱いてくれる…そんな存在感が彼の魅力です。
デザート・ミュージックに選んだ理由は、広大な扇状地にそびえ立つ漆黒の霊峰が、「この世が落ちてきそう、君の小さな肩の上にね、そして心細さと孤独を感じるとき、君を抱きしめる誰かが必要だね~僕の名前を呼べるだろう?」(You’re only lonely)と歌いかけてきたからなのです。