DESSERT MUSIC #10

「若葉のころ」ビージーズ(6/ 8オンエア)

ビージーズは、英国王室属領マン島生まれのイギリス人のギブ三兄弟を中心に構成された、男性ボーカルグループ。「若葉のころ」は1969年のダブル・アルバム『オデッサ』に収録され、シングル盤としても1969年1月に発売された楽曲。このアルバムは、ビージーズ初期の最高傑作といわれ美しいポップスたちが収録されていて、ポップ・ミュージックの普遍性が感じられる秀逸な仕上がりとなっています。この「若葉のころ」が日本でヒットしたのは、1971年に上映された幼い少年少女の恋心を描いたイギリス映画『小さな恋のメロディ』のサウンドトラックに使われた事がきかっけで、主演のマーク・レスターとトレッシー・ハイドの初々しい表情が見る人を魅了しました。

1983年には、トヨタ・カムリ(2代目)のCMソングとして使用され、1996年には、日本のテレビドラマ『若葉のころ』のテーマ曲にも使われました。また2015年には、台湾映画『若葉のころ』で作品のモチーフとして劇中歌にもなり、69年のリリースから幾度となく、世界各地で様様なシーンで起用されるヒット曲となっています。

ビージーズの魅力は、映画『サタデー・ナイト・フィーバー』の挿入曲で知られる卓越したハイ・トーンのコーラスワークですが、この「若葉のころ」はバリー・ギブのスィートな声で語りかけるように歌うシンプルな歌唱が映えます。色褪せない秀逸なメロディラインに加えて、ノスタルジックでありながら常に新鮮なインスピレーションを与えてくれる秀作。

曲のタイトルと共に、緑萌える若葉のころが静岡のお茶のイメージと重なり合うことから、今回のデザート・ミュージックに選びました。