素敵なシーンウォッチング FILE25 海と湖を一跨ぎ「浜名大橋」

今回の「ラジオで見る静岡」は先週に続き浜名湖に注目!
かんざんじロープウェイでは、湖の真ん中から360°のパノラマの絶景をお届けしましたが、その南の端、太平洋との接点に浮かぶ大きな橋「浜名大橋」の大きな魅力をお伝えします。

その面積が静岡最大(日本第10位)の湖、浜名湖の太平洋につながる湖口(今切口:いまきれぐち)に架る国道1号浜名バイパスの道路橋が浜名大橋です。昭和53年に有料道路として開通したもので(平成17年に無料化)、浜名湖の最南端部に位置し、浜松と豊橋、静岡と愛知の距離をグッと縮めた橋と言えるでしょう。橋梁全長631.8m、有効幅員9.0m、最高地点は海抜31m。橋の上の走行はわずか数十秒ほどですが、前後のドライブも快適。

浜名バイパスは、西に潮見バイパスまで海沿いのフリーウェイが続きいくつものサーフスポットがあり、昼間は波チェックの車をよく見かけます。(*最近は津波対策の防潮堤が作られ、海を見れない場所が増えたのが残念です。)昼夜を問わず多くの車が通行していますが、景色をあまり重視しない日本の道路の中で最初から最後まで大海原を堪能できるおすすめのドライブコースです。そして、中でも東西どちらから走っても絶景のピークを迎えるのが「浜名大橋」!橋に差しかかる時には少し上り勾配、眼下に浜名湖が現れ太平洋との挟み撃ちに。橋の中ほどはかなり高さを感じ、このまま車が宙に浮いて空に飛んでいくのかなと思ってしまいました。浜松に向かう橋の上からは、右手に太平洋、左手には弁天島(湖中の赤い鳥居)、舞阪漁港、新居海釣り公園のやしの並木などが眺望できる見事なドライブポイントです。

北側に複雑に入り組んだ浜名湖が一望でき、先週お伝えした湖北部の「かんざんじロープウェイ」からとはまた違った湖の玄関口ならではの動く浜名湖が味わえます。お天気の良い日に車でひとっ走りが、是非おすすめです。(*制限速度は80km、冬の空っ風にもご注意です)

バイパスを降りて新居方面(海釣り公園・海湖館)、弁天島、舞阪方面(漁港、LaLaカレー)などを回って橋の下、今切口に到着。浜名湖は元は淡水湖ですが、室町時代の明応地震による津波で海とつながり、今は海水と淡水が混ざる汽水湖なので魚種が豊富、特に湖口は釣り人たちのパラダイスとなっています。今切口での釣りは,橋が日除け雨除けとなる大きな屋根の役目となっています。下から見上げる橋は,巨大な宇宙船の真下にいるような気分で,スケール感で頭がクラッとするかもしれません。橋の下の今切口では,舞阪漁港や新居漁港などに出入りする船がひっきりなしに通りとても賑やかです。頭上の巨大な橋には、始終無数の車が行き来する縦のラインと海路の横のラインは、道路と海路の交差点となっていました。

陸・海をつなぐこの重要な浜名湖大橋は、橋上を走るトラックやオープンカー、橋の下の急ぐ船や糸を垂れる釣り人など、遠目から眺めているといろんな人が行き来する人間交差点でもあり、また数々の人間ドラマを橋渡しする、まさに支えになっているんだなぁと感じました。by た

今切口から望む浜名大橋
橋脚の様子
どっしりと構えたコンクリート製の巨大な橋
浜名大橋の上部の様子
浜名大橋から浜名湖側を望む(やしの並木)
弁天島と浜名大橋全景
赤い鳥居が印象的な弁天島
今切口は海水と淡水が交わり流れが複雑になる
浜名湖で唯一海と接する今切口は漁船が頻繁に行き来する
ロケの様子はこちらをチェック

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