DESSERT MUSIC #22
「GOLD」PRINCE (8/ 31 オンエア)
今週のデザート・ミュージックはプリンス。プリンスと言えば、大ヒット・アルバム、映画「パープルレイン」で、紫がイメージカラーの様に映りますが、実はゴールド、すなわち金色がどのミュージシャンよりも似合う存在なのです。
シンガーソングライター、作曲家、音楽プロデューサー、俳優と、マルチ・インストゥルメンタリストあり、これまでに12作品のプラチナアルバムと30曲のトップ40シングルを生み出し、アルバム・シングルの総売り上げは1億3000万枚以上という快挙を達成。数多くのミュージシャンに多大な影響を与えたカリスマ的な存在として知られ、ロック、ファンク、ソウル、ブルース、ゴスペル、ジャズ、ハード・ロック、ヒップホップ、ディスコ、サイケデリック・ロックを見事に融合した才気あふれるスタイルで、死後も音楽界に影響を残すレジェンドとして今も語り継がれる存在です。
今回選んだ「GOLD」は、1995年にリリースされたアルバム「The Gold Experience」の最終曲 。歌詞の最後に”輝いているものすべてが黄金ってわけじゃない、キラキラしているものがみんな黄金ってわけじゃない、輝いているものすべてが黄金じゃない“というフレーズが出てくるのですが、プリンス特有の難解な表現でストレートに受け取ることはできませんが、あきらかに金自体の存在を歌っているのではなく、プリンスが思う人に対しての感情を歌ったのだと感じ取れました。”光り輝いていても、実はそうでない存在もある“…プリンスは逆説としてこの「GOLD」を歌ったのかもと、土肥金山の坑道で採掘時に亡くなった人に祈りを捧げているお地蔵さんを見てそう感じたのでした。