春が来たよ! 素敵なシーンウォッチング FILE 53

桜の花が満開となり春本番となりました。そして、その桜の花を追いかける様に桜の花が満開となり春本番となりました。そして、その桜の花を追いかける様に次々に春の花たちが息吹の声をあげています。温かい陽気の中、色とりどりの花を咲かせる植物たちのメッセージが、野山や公園、庭先や道路わきの道端からも聴こえてきます。そんな中、春のファッションショーが開催されているのがフラワーショップです!

今回の素敵なシーンは、春の花たちです。真冬の間は蕾すら付けず辛抱を重ねた草木たちが春になると花を咲かせ、気温上昇に伴うように花びらの色を濃くします。それまで気が付かなかった道端にある雑草にも花芽が付き、春休みの頃には名も知れぬ花が春風に揺らぎます。そんな春の花を求めて訪れたのは、菜の花が美しい掛川市のそよかぜ広場、チューリップが綺麗な吉田町の吉田公園、そして今回の主役、牧之原の老舗フラワーショップ、百姓園です。

300坪の観葉植物の生産を手始めにハウスの園芸店からスタートし、今年で22年目を迎える百姓園は、ホテルや企業の観葉植物レンタルサービス業も運営しながら現在に至っています。ドイツのロマンティック街道にある住居のようなかわいい店舗では、寄せ植えなどの園芸教室が開催されていて、お花を買うだけでなく栽培する楽しみも教えてくれる、素敵なフラワーショップです。

お勧めの春の花を百姓園の大久保さんと松本さんに教えてもらいました。

ロケの様子はこちらをチェック
そよかぜ広場/春は菜の花、夏は向日葵、秋はコスモスが咲く花広場で、季節のイベントも開催され、春は菜の花の試食会が開かれることもあります。また、花畑は出入りと花の摘み取りが自由で、季節ごとに多くの人達が訪れて、花摘みを楽しんでいます。
今回の主役、牧之原の老舗フラワーショップ「百姓園」
店内店外に手入れの行き届いた綺麗な花たちが顔を見せます。
快くインタビューにご協力いただいた店長の大久保さん、松本さん。そして、スタッフの皆様。

↓春のオススメの花をご紹介いただきました!

ラナンキュラス/ハトロン紙を何枚も重ね合わせて作った造花のような花びらで、満開になると艶やかさを増して多くの園芸ファンを魅了し、ブーケや花束にも利用される人気の花です。ラナンキュラスは北半球に約400種の分布があり、ほとんどのものが宿根草です。球根を作るのはトルコとその周辺原産のアジアンティック種で、16~17世紀にヨーロッパに紹介され、その後、日本へは明治の中頃に渡来しています。ラナンキュラスの花言葉は、とても魅力的、純潔といった素敵な人柄を表す花言葉が多くありますが、これはギリシア神話に登場する美しい青年、ラナンキュラスの魅力的で誠実な人柄にちなんでつけられたそうです。
アネモネ/キンポウゲ科アネモネ属の球根植物で、主に地中海沿岸に生息します。日本ではアネモネは紅花翁草、花一華、牡丹一華などといった和名でも親しまれています。春のはじまりのおだやかな風が吹き始める頃に花を咲かせることから、英語での別名はWind flower(風の花)と言われたりもします。花言葉は、あなたを愛します、はかない恋で、白いアネモネの花言葉は真実、期待で、赤のアネモネの花言葉は、君を愛すです。
ペチュニア/ペチュニアは、ナス科ペチュニア属の植物で、和名を衝羽根朝顔(ツクバネアサガオ)と言います。花が朝顔に似ていることから、この別名が付いたと言われています。別名ペツニアとも呼ばれて、花色は赤色・紫色・ピンク色・白色・オレンジ色・黄色・青色・黒色・複色など、実に様々です。原産地は南アメリカで、ブラジル先住民の言葉で“タバコ”という意味があり、ナス科タバコ属と近い品種であることに由来しています。丈夫で育てやすい植物なので家庭の庭や公園の花壇などに咲いていて、フラワーアレンジメントとしても人気があります。暑さにも強いため、夏でも美しい花を咲かせます。ペチュニアの花言葉は、あなたと一緒なら心が和らぐ、心がなごむ、心のやすらぎなどで、それは育てやすく、長い間、花を咲かせ続けてくれることから、身近な園芸植物としてのイメージがある花という点からつけられたそうです。
バラ/バラとは、バラ科・バラ属に分類される植物の総称で、知らない人はいないほどポピュラーな花です。別名‟花の女王“とも呼ばれ、プロポーズや誕生日祝いなどさまざまなシーンでプレゼントに選ばれる上品で華やかな花です。種類や色も豊富で、赤、白、黄色、オレンジ、紫、青、緑などのバラが存在します。赤いバラの花言葉は、あなたを愛します、貞節、熱烈な恋。ピンクのバラの花言葉は、上品、しとやか、温かい心、満足。白いバラの花言葉は無邪気、清純、相思相愛、尊敬。黄色いバラの花言葉は、献身、美、さわやか、あなたに恋していますとなります。
キンレンカ/キンレンカは南米原産のノウゼンハレン科の一年草で、漢字で書くと“金蓮花”と書きます。別名をノウゼンハレン(凌霄葉蓮)とも言います。美しい花を観賞するための他、茎葉や花をハーブとして食用にするために栽培されていて、和名は黄色や橙色の花がノウゼンカズラに似て、葉はハスに似ることからつけられたそうです。キンレンカの花言葉は、勝利、困難に打ち勝つ、愛国心、忠誠心です。愛国心や忠誠心という花言葉はインパクトがあり、ともすれば戦争を彷彿とさせますが、可愛らしい花なのになぜこんな花言葉なのか?実はこれにはキンレンカの学名が由来しているのです。キンレンカの学名はトロフィーが語源で、トロフィーはかつて戦争で活躍した兵士に送られるものだったのです。このトロフィーという学名から、戦争から帰還した兵士をイメージして、花言葉がつけられました。