DESSERT MUSIC #35

「My Spirit Flies To You」The Buddhist Monks   (11/30 オンエア)

音楽を人はどうして聴く、いや聴きたくなるのでしょうか?シンプルに言えば、気持ちよくなりたいから、もしくは癒されたいと思う時に音楽の存在が浮かび上がってくるのです。音楽の発展には宗教の存在も見逃せません。讃美歌などのアンセムと共にチャントがあり、様々なスタイルで経典が後世に伝えられてきました。

今回、藤枝宿の大慶寺に伺って感じたインスピレーションは覚醒でした。取材をさせていただいた日は11月3日、文化の日。何気なく境内に足を踏み入れて久遠の松を眺めていると、力強いトルクのあるリズムと流れるような読経が僕たちを立ち止まらせました。松の根元から久遠の松を見上げた目には、よく晴れた雲がない青空を背景に痛いくらいのインパクトが飛び込んで来たのです。しかし、それ以上に目からのインパクトを遮ったのが耳からの覚醒を知らせるお経でした。

スペインの仏教修道院における仏教徒のマントラ(呪文)を録音&サンプリングし、アンビエントな味付けに仕上げたヒーリング・ミュージックが、ブッディスト・モンクスのアルバム「サキャ・タシ・リン~癒される場所」です。本国スペインでアルバム・チャート1位を獲得。ダライ・ラマ法王がこのアルバムの成功に対し祝辞の伝言を送ったという、格式高い作品でもあります。仏教徒の10時間におよぶマントラ(呪文)を、スペイン・バルセロナ地方のサキャ・タシ・リン修道院において録音&サンプリング。それに女性ヴォーカルとドラムマシンやシーケンサーを加えて、プログラミングしてコンパイルしています。

何百年という歳月を大慶寺の境内で過ごしてきた久遠の松。その時の移り変わりと共に、時代の音楽のエッセンスを含んだ読経を味わい成長してきた大樹にはどう足掻いても勝負できませんが、音楽ライターを自称する僕の選曲したデザート・ミュージック「マイ・スピリット・ファイルズ・トゥ・ユー / ザ・ブッデスト・モンクス」を久遠の松はどう感じたのか?機会があれば聞いてみたいものです。

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